AndroidWearアプリを作ろう!(1) ~AndroidWearでできること~


こんにちは。インフォコム技術企画室のTokです。

前回の記事ではGoogle Glassを取り上げましたが、私からはAndroidWear(スマートウォッチ)とその開発について紹介していきたいと思います。

第1回目は、AndroidWearとは何か、何ができるのかについてまとめます。

 

■Android Wearとは?

2014年3月にGoogleが発表した、ウェアラブルデバイス向けのプラットフォームです。名前の通り、AndroidOSがベースになっています。

現時点(2014年11月)で、AndroidWearを搭載したデバイスはスマートウォッチ(腕時計型)のみとなっており、公式サイトを見てもわかるとおり腕時計型専用と言っていいと思います。
なお、AndroidWearを搭載したスマートウォッチそのものを、AndroidWearと呼ぶこともあります。

androidwear.jpg

 

■スマートフォンとAndroidWearの関係

AndroidWear搭載スマートウォッチは、今のところ単体では使えません。Androidスマートフォン(タブレット)のアクセサリという位置づけになります。

AndroidWearと連携するためのアプリ(コンパニオンアプリ:Android4.3以上でインストール可能)をインストールしたスマートフォンを用意してペアリングしないと、Wearの初期セットアップを完了できません。
(以降、AndroidWear連携アプリをインストールし、ペアリングを済ませたスマートフォンのことを、「母艦」のスマートフォンと呼びます。)

  

■AndroidWearでできること

現行のAndroidWear対応製品の仕様については後述しますが、共通する大きな機能としては、以下の4点が挙げられます。

  • ディスプレイ表示とバイブレーションを使った通知機能
  • 音声入力とタッチディスプレイを使った操作(命令)
  • Google Nowカードの表示
  • AndroidWear専用アプリの実行


そして、AndroidWearのクイックスタートガイドにできることの例(一部)が掲載されています。

  • メールや着信を通知する
  • 予定を確認する
  • 音声入力でメモを書く
  • 天気を知る
  • スマートウォッチ上でゲームをプレイする
  • 心拍データを記録する


一方、現行機種ではできそうに見えて、できないこともあります。

  • 音を鳴らすこと(スピーカーがついていない)
  • AndroidWear単独でのWiFi通信

 

■AndroidWearの基本操作

音声入力か、タッチディスプレイを使って操作します。

  • 音声入力
    「Ok Google, XXXX」で音声コマンドが利用可能です。
    例えば、「Ok Google, カレンダー」などと音声入力すると、今日の予定が確認できます。
  • タッチディスプレイ
    タップと、上下左右のスワイプに対応しています。前の画面に戻りたいときは、右にスワイプします。

  

■AndroidWear搭載スマートウォッチ製品のまとめ

AndroidWearと一緒に、対応スマートウォッチが3種類発表されました。

各社の製品紹介サイトや通販サイト、GooglePlayストアを元に、それぞれの仕様をまとめてみました。
(これらの情報は2014年11月時点のものです。最新かつ正確な情報はご自身で確認をしてください。)

LG G Watch モトローラ Moto 360 Samsung Gear Live
プロセッサー Qualcomm® Snapdragon™ 400 processor, 1.2GHz TI OMAP™ 3 1.2GHz
RAM 512MB
内蔵ストレージ 4GB
Bluetooth Bluetooth 4.0
NFC × × ×
9軸センサー
環境光センサー × ×
生体センサー ×
気圧センサー × × ×
GPS × × ×
バッテリー 400mAh 320mAh 300mAh
ディスプレイ 1.65インチ 1.56インチ(円型) 1.63インチ
280 x 280ピクセル 320 x 290ピクセル 320 x 320ピクセル
重量 63g 49g 59g
サイズ 37.9 x 46.5 x 9.95mm 直径46mm, 厚さ11.5mm 37.9 x 56.4 x 8.9 mm
防水・防塵 IP67 IP67 IP67
価格(予価) ¥22,900(税込) 249.99ドル ¥22,000(税込)

さらに、9月に開催されたIFA2014では新たに3機種が発表/出展されました。

Sony SmartWatch 3 Asus ZenWatch LG G Watch R
プロセッサー Quad ARM A7, 1.2GHz Qualcomm® Snapdragon™ 400 processor, 1.2GHz
RAM 512MB
内蔵ストレージ 4GB
Bluetooth Bluetooth 4.0
NFC × ×
9軸センサー
環境光センサー × ×
生体センサー ×
気圧センサー × ×
GPS × ×
バッテリー 420mA 1.4Wh
(≒370mAh)
410mAh
ディスプレイ 約1.6インチ 1.63インチ 1.3インチ(円型)
320 x 320ピクセル 320 x 320ピクセル
重量 45g? 50g 62g
サイズ 36 x 51 x 10mm 50.6 x 39.8 x 7.6-9.4mm 46.4 x 53.6 x 9.7mm
防水・防塵 IP68 IP55 IP67
価格(予価) ¥25,000前後 ¥32,184(税込) ¥33,900(税込)

個人的に気になっているのは、SmartWatch3が単独でのGPS、NFCを搭載しているらしいということです。GPSについては、提供が開始された最新バージョンOSの4.4W.2から利用が可能なようです。

 

■AndroidWear向けアプリでできること

AndroidOSをベースとしているAndroidWearは、Androidのほとんどの機能を実行できます。

一方で、Wearableデバイス専用の機能もたくさんあります。これらの機能の開発方法は、Androidデベロッパーサイトにまとめられています。以下、その一部を紹介します。 

★Adding Wearable Features to Notifications: 通知

母艦スマートフォンへのNotification(通知)を、AndroidWearへ同期して通知します。アクションボタンの追加や背景の変更、複数ページの追加など、通知の内容はカスタマイズできます。音声入力による返信も可能です。

★Creating Wearable Apps: AndroidWear専用アプリ

従来のAndroidスマートフォンでは実装できて、AndroidWearでできないことも多くあります。例えば、以下のAndroidAPIは利用できません。

    • android.webkit
    • android.print
    • android.app.backup
    • android.appwidget
    • android.hardware.usb

特に、WebKit(WebView)が使えないことに注意する必要があると思います。

★Creating Custom UIs: カスタムUI

四角や丸型のディスプレイを持つ、スマートウォッチに特化したレイアウトやUIがあります。Card、List、2D Pickerがこれに含まれます。

★Sending and Syncing Data: スマートフォンとのデータ連携(送信/同期)

AndroidWearだけで完結するアプリはもちろん、母艦のスマートフォンやインターネットと連携するようなアプリも作成できます。
母艦スマートフォンとデータをやりとりすることができます。データの性質によって、DataItem, MessageApi, Assetを使い分けます。

★Detecting Location: 位置情報取得

GooglePlay services APIを使ってロケーション情報の取得ができます。
なお、2014年11月現在、ウォッチ側でGPS機能を搭載しているのは今のところSmartWatch3だけであり、他の機種を使う場合には、母艦スマートフォンのGPSを利用することになります。

 

次回から、AndroidWearアプリ開発について紹介していきたいと思います。

AndroidWearアプリを作ろう!(1) ~AndroidWearでできること~


こんにちは。インフォコム技術企画室のTokです。

前回の記事ではGoogle Glassを取り上げましたが、私からはAndroidWear(スマートウォッチ)とその開発について紹介していきたいと思います。

第1回目は、AndroidWearとは何か、何ができるのかについてまとめます。

 

■Android Wearとは?

2014年3月にGoogleが発表した、ウェアラブルデバイス向けのプラットフォームです。名前の通り、AndroidOSがベースになっています。

現時点(2014年11月)で、AndroidWearを搭載したデバイスはスマートウォッチ(腕時計型)のみとなっており、公式サイトを見てもわかるとおり腕時計型専用と言っていいと思います。
なお、AndroidWearを搭載したスマートウォッチそのものを、AndroidWearと呼ぶこともあります。

androidwear.jpg

 

■スマートフォンとAndroidWearの関係

AndroidWear搭載スマートウォッチは、今のところ単体では使えません。Androidスマートフォン(タブレット)のアクセサリという位置づけになります。

AndroidWearと連携するためのアプリ(コンパニオンアプリ:Android4.3以上でインストール可能)をインストールしたスマートフォンを用意してペアリングしないと、Wearの初期セットアップを完了できません。
(以降、AndroidWear連携アプリをインストールし、ペアリングを済ませたスマートフォンのことを、「母艦」のスマートフォンと呼びます。)

  

■AndroidWearでできること

現行のAndroidWear対応製品の仕様については後述しますが、共通する大きな機能としては、以下の4点が挙げられます。

  • ディスプレイ表示とバイブレーションを使った通知機能
  • 音声入力とタッチディスプレイを使った操作(命令)
  • Google Nowカードの表示
  • AndroidWear専用アプリの実行


そして、AndroidWearのクイックスタートガイドにできることの例(一部)が掲載されています。

  • メールや着信を通知する
  • 予定を確認する
  • 音声入力でメモを書く
  • 天気を知る
  • スマートウォッチ上でゲームをプレイする
  • 心拍データを記録する


一方、現行機種ではできそうに見えて、できないこともあります。

  • 音を鳴らすこと(スピーカーがついていない)
  • AndroidWear単独でのWiFi通信

 

■AndroidWearの基本操作

音声入力か、タッチディスプレイを使って操作します。

  • 音声入力
    「Ok Google, XXXX」で音声コマンドが利用可能です。
    例えば、「Ok Google, カレンダー」などと音声入力すると、今日の予定が確認できます。
  • タッチディスプレイ
    タップと、上下左右のスワイプに対応しています。前の画面に戻りたいときは、右にスワイプします。

  

■AndroidWear搭載スマートウォッチ製品のまとめ

AndroidWearと一緒に、対応スマートウォッチが3種類発表されました。

各社の製品紹介サイトや通販サイト、GooglePlayストアを元に、それぞれの仕様をまとめてみました。
(これらの情報は2014年11月時点のものです。最新かつ正確な情報はご自身で確認をしてください。)

LG G Watch モトローラ Moto 360 Samsung Gear Live
プロセッサー Qualcomm® Snapdragon™ 400 processor, 1.2GHz TI OMAP™ 3 1.2GHz
RAM 512MB
内蔵ストレージ 4GB
Bluetooth Bluetooth 4.0
NFC × × ×
9軸センサー
環境光センサー × ×
生体センサー ×
気圧センサー × × ×
GPS × × ×
バッテリー 400mAh 320mAh 300mAh
ディスプレイ 1.65インチ 1.56インチ(円型) 1.63インチ
280 x 280ピクセル 320 x 290ピクセル 320 x 320ピクセル
重量 63g 49g 59g
サイズ 37.9 x 46.5 x 9.95mm 直径46mm, 厚さ11.5mm 37.9 x 56.4 x 8.9 mm
防水・防塵 IP67 IP67 IP67
価格(予価) ¥22,900(税込) 249.99ドル ¥22,000(税込)

さらに、9月に開催されたIFA2014では新たに3機種が発表/出展されました。

Sony SmartWatch 3 Asus ZenWatch LG G Watch R
プロセッサー Quad ARM A7, 1.2GHz Qualcomm® Snapdragon™ 400 processor, 1.2GHz
RAM 512MB
内蔵ストレージ 4GB
Bluetooth Bluetooth 4.0
NFC × ×
9軸センサー
環境光センサー × ×
生体センサー ×
気圧センサー × ×
GPS × ×
バッテリー 420mA 1.4Wh
(≒370mAh)
410mAh
ディスプレイ 約1.6インチ 1.63インチ 1.3インチ(円型)
320 x 320ピクセル 320 x 320ピクセル
重量 45g? 50g 62g
サイズ 36 x 51 x 10mm 50.6 x 39.8 x 7.6-9.4mm 46.4 x 53.6 x 9.7mm
防水・防塵 IP68 IP55 IP67
価格(予価) ¥25,000前後 ¥32,184(税込) ¥33,900(税込)

個人的に気になっているのは、SmartWatch3が単独でのGPS、NFCを搭載しているらしいということです。GPSについては、提供が開始された最新バージョンOSの4.4W.2から利用が可能なようです。

 

■AndroidWear向けアプリでできること

AndroidOSをベースとしているAndroidWearは、Androidのほとんどの機能を実行できます。

一方で、Wearableデバイス専用の機能もたくさんあります。これらの機能の開発方法は、Androidデベロッパーサイトにまとめられています。以下、その一部を紹介します。 

★Adding Wearable Features to Notifications: 通知

母艦スマートフォンへのNotification(通知)を、AndroidWearへ同期して通知します。アクションボタンの追加や背景の変更、複数ページの追加など、通知の内容はカスタマイズできます。音声入力による返信も可能です。

★Creating Wearable Apps: AndroidWear専用アプリ

従来のAndroidスマートフォンでは実装できて、AndroidWearでできないことも多くあります。例えば、以下のAndroidAPIは利用できません。

    • android.webkit
    • android.print
    • android.app.backup
    • android.appwidget
    • android.hardware.usb

特に、WebKit(WebView)が使えないことに注意する必要があると思います。

★Creating Custom UIs: カスタムUI

四角や丸型のディスプレイを持つ、スマートウォッチに特化したレイアウトやUIがあります。Card、List、2D Pickerがこれに含まれます。

★Sending and Syncing Data: スマートフォンとのデータ連携(送信/同期)

AndroidWearだけで完結するアプリはもちろん、母艦のスマートフォンやインターネットと連携するようなアプリも作成できます。
母艦スマートフォンとデータをやりとりすることができます。データの性質によって、DataItem, MessageApi, Assetを使い分けます。

★Detecting Location: 位置情報取得

GooglePlay services APIを使ってロケーション情報の取得ができます。
なお、2014年11月現在、ウォッチ側でGPS機能を搭載しているのは今のところSmartWatch3だけであり、他の機種を使う場合には、母艦スマートフォンのGPSを利用することになります。

 

次回から、AndroidWearアプリ開発について紹介していきたいと思います。

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